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青森ヒバの生態


 ヒバは、北は北海道の南端江差地方から、南は九州大隅半島まで分布しています。
 しかし、地域的に最も集団で分布しているのが青森県であるために、古くから、青森県の代表的な樹種として知られています。
 青森県内では、津軽,下北両半島に最も広く、かつ大量に分布しています。青森県内では、その他に大鰐、弘前地方西北部、西海岸深浦地方、青森市東南部の東岳、夏泊半島、野辺地などにも分布しています。

               
旧青森営林局管内のヒバ林分布図



ヒバの姿

 青森ヒバは、常緑針葉樹高木で、幹は直立、樹冠は円状または円錐状形となっています。


 幹は通直のものが一番多いですが、左(Z型)または右(S型)に旋回してるものが見られ、特に青森地方では「左巻き」のものが多く見られます。

(Z型)
(S型)
 一般的に樹木の樹皮(肌)は、樹種特有のものがあって、樹皮だけでもその樹種を判別できますが、ヒバの樹皮は他の樹種と異なり、イモ肌、スギ肌、ヒノキ肌などに分けられます。ちなみにイモ肌はサツマイモの肌に似ていることから名づけられたとも言われています。

 
ヒバ稚幼樹の成長

 ヒバは、種子から発芽して、旺盛な成長を開始するまでには、かなりの年数を要するといわれています。また、薄暗い環境でも、生命を持続する性質を持っています。

 これまで天然生林で調べたところによると、苗高30cm以下のものは 下枝や側葉の茂り方に比べ、伸長成長(上へ伸びる成長)は得られないことがわかっています。また、この段階に、下草等を取り払って、上方を疎開してやっても、それほど、この傾向は変らないようです。
しかし、苗高が30cm以上になり、側枝や下枝がしっかり成長した稚樹は、上方を疎開させることによって、梢端部の成長が目立つようになります。
 そして、苗高1m前後となり、上方に遮蔽物がない場合、1年間に60cm以上の伸長をするようになります。





 こうした成長の形は、周辺の環境によって変化しますが、旺寝な成長を開始する年令は早いもので5年程度、悪い環境におかれたものは50年近くかかる場合もあります。
 
ヒバの更新

 ヒバの繁殖方法には、種子から成木になる「実生(みしょう)」と、稚幼樹の下枝が地面に垂下し、根着いて別の個樹となる「伏条(ふくじょう)」の2つの繁殖のしかたがあり、青森県内のヒバ林の過半数が「伏条」によって繁殖したといわれています。


実生(みしょう)
伏条(ふくじょう)

青森県木材協同組合
〒030-0151
青森県青森市大字高田字川瀬104-1
TEL.017-739-8761
FAX.017-739-8749


青森ヒバ
青森ヒバ材使用住宅
青森ヒバ材木工製品
ヒバ油


 

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