ヒバの森の花達 (撮影:金子元青森森林管理署長) ヒメホテイラン ■ヒバ林の中にひっそりと咲く花。別名「ヒバの妖精」と言われている。 アケボノシュスラン■曙繻子蘭の意。花の色を朝の空の色にたとえた。繻子は葉の色を織物のしゅすまたは、ビロードにたとえた。 ウメバチソウ■梅鉢草の意味で、花の形が梅鉢の紋に似ているから。山のもとや日のあたる場所に生える。 キツリフネ■黄釣船の意味で、花の形を船に見立て色が黄色からである。ピンク色のツリフネソウの葉よりもきょ歯が荒いので花がなくとも区別がつく。 キバナアキギリ■茎は四角形で葉は対生している。黄花秋桐の意味で、花の色は黄色で形が木の桐に似ていて、秋に咲くから。(桐は春に咲く) コアツモリソウ■小敦盛草の意味。同じらん科の仲間にあつもり草があるが、この花は前草が小形で花柄を長く伸ばすのが特徴。あつもり(敦盛)は、平敦盛の着た母衣に見立ててつけたもので、クマガイソウ(熊谷直実)に対立させたもの ツルシキミ■蔓シキミで、しきみ科のシキミに枝葉の様子が似ているが、這うから蔓に例えた。シキミの実は有毒なので悪しき実のアが抜けてシキミとなったとの説がある。 ツルリンドウ■花がリンドウに似ていて蔓性であるからと思われる。種子は紅紫色に熟す。 ハナイカダ■花筏の意味。春頃、葉の中央に黄緑色の花をつける。花をのせたはをいかだにたとえたもの。若葉は食用になる。 ホツツジ■穂ツツジの意味。樹皮の色が、松の木膚に似ていて新枝の先に、直立する円錐花序を出し、淡紅色をおびた白色の花を多数つける。別名マツノキハダ。 マルバフユイチゴ■円葉冬苺の意味で、葉が円形で冬に実が熟すからといわれている。葉柄には開出毛とトゲがある。別名コバノフユイチゴ ムラサキシキブ■優美な紫色の果実を才媛、紫式部の名をかりて美化したもの。別名ミムラサキ アケボノソウ■曙草で、花色をあけがたの空にみたて、花冠に散布する細点を暁の星と見立てた。