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市浦小学校

市浦小学校(旧市浦村相内小学校 現五所川原市相内)

旧市浦村(現五所川原市)は,いち早く公共施設の木造化に取り組み,役場庁舎,村議会議場,小学校等,市浦産の県木「青森ヒバ」にこだわった建物がたくさんありますので,木造建築物を視察するには格好の地域であります。その中から市浦小学校を紹介します。

市浦小学校


 旧市浦村長 高松隆三さんのコメント 

 青森ヒバは,氷河時代を生き抜いた不思議な木であり,厳冬期に花を咲かせ,伐採されてもその樹齢と同じ年数を生き続けるという生命力の強い木であります。そしてこの木に含まれているヒノキチオールは,腐植を防ぎ,シロアリを死滅させる力をもっているとも云われております。
 このように,ぬくもりとやさしさと強さをあわせもつ青森ヒバを単にノスタルジックの世界に閉じ込めることなく,限りなく工業のレベルまで高めるための可能性に挑戦しようと,現代木造建築物,高さ日本一をめざした「役場庁舎」や健康増進施設「しーうらんど海遊館」のほか,ピンコロ館や道の駅など,公共施設の大型木造建築物に取り組んで来たところであり,市浦(相内)小学校もその一つであります。
 日本の文化は,木の文化であると云われております。
 木造の校舎は,ぬくもりがあり香りもあり,心も体も癒してくれます。
 学校こそ木造化が最適だと思います。木造化は古くさいと一部の反対もありましたが,木造にして良かったと,その反対した方々も今は認めております。
 校舎だけでなく,校舎を取りまく景観や環境も日本一であります。だからこの学校を卒業される子ども達も,「やさしさ」と「強さ」をもった日本一の子どもに成長して欲しいと思っております。


 五所川原市立市浦小学校校長 工藤 諭さんのコメント

 鉄筋校舎と木造校舎
 以前勤めていた鉄筋校舎の出来事です。
 「ガターン,ドーン」
夜8時頃,職員室で仕事をしていたときに,廊下から聞こえてきました。まるで,大きなロッカーが倒れたようなものすごく大きな音でした。誰もいない静かなところで,突然この音です。一瞬,息を止めました。昼と夜の寒暖の差が大きい時期でしたので,収縮の関係でこのような現象が起きたのだと思います。体が硬直するような体験は一回だけでしたが,時々聞こえてくる音が何となく嫌でした。
 冬は,校舎がとても冷たく感じられました。また,転んで体をぶつけないようにしようと,気をつかったものでした。
 市浦小学校は木造校舎です。
 どの教室も,太く大きな柱が木肌をさらけ出しています。年輪や茶色がかったところがまわりと調和して,見ていて飽きません。木のぬくもり,親しみ,なつかしさ,安心感といったものが伝わってきます。
 机や椅子も木で,どっしりとした作りになっています。子どもたちは落ち着いて学習しています。木は心や体にやさしい環境を提供してくれていることがわかります。
 本校は,平成元年に建てられましたが,訪れる人が口をそろえて,「まだ新しいですね」と言います。廊下,壁,柱のつやからはとても17年も経ったとは思われません。青森ヒバの持つ力はすごいと思います。
 子どもたちが,卒業後何年か経って校舎を訪れたとき,ほのぼのとした懐かしさが,きっと心の底からこみ上げてくることでしょう。
 木造校舎が少なくなりつつあることが,とても残念です。


 


青森ヒバの大型建造物
中尊寺弘前城
斜陽館森林博物館
掛川城市浦小学校
蓬田小学校鶴の舞橋
錦帯橋長楽寺

青森県木材協同組合
〒030-0151
青森県青森市大字高田字川瀬104-1
TEL.017-739-8761
FAX.017-739-8749


青森ヒバ
青森ヒバ材使用住宅
青森ヒバ材木工製品
ヒバ油


 

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