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鶴の舞橋

鶴の舞橋

 青森県鶴田町に,通称「津軽富士見湖」にかかる全長300mの日本一長い「木の橋」があります。
 使用材料には,樹齢150年を超える,腐れにくく湿気に強い「青森ヒバ」が使用されておりますが,その特徴を活かし橋脚が水面下まであり,耐水性を証明しております。

 (詳細については,鶴田町HP) 写真提供:鶴田町
当時の担当者(青森県職員)から、材料調達までの苦労話のコメントです。
 とても集められる数ではなかった。
  使用するヒバ材は、丸太で約3千本、製材品で約3千枚。
  そのうち、丸太の長さ5m以上、製品材の長さ4.5m以上の長尺物は、一般市販ルートからの入手が困難であることから、製材所からの調達は不可能であることが判明。
  ヒバの大半が国有林に植生していることから、その調達に当たっては、鶴田町に最も近い金木営林署(現津軽森林管理署金木支署:以下同じ)に相談。同署は、とても津軽で集められる量ではないとの結論。
 でも、地元の青森県産ヒバにこだわりたかった。(なぜ?)
 1) 津軽富士見湖とその周辺の美しい景観を損なわず、できればその景観に溶け込んだ橋にしたいということで、「木の橋」としたこと。
 2) 橋の材料としての「木」の選定
   ヒバが県の木であること(昭和41年指定)
   ヒバはカビや雑菌を寄せ付けず、シロアリにも食われない強い抗菌力があること。
   樹齢200年のヒバは、200年持つといわれる耐久性に優れた木であること。
   ヒバは、弘前城(青森県弘前市)や平泉中尊寺金色堂(岩手県平泉市)など、建築物では数百年もつことが証明されているように、湿気に強く腐りにくいこと。
   山口県岩国市の錦帯橋や伊勢神宮の宇治橋など、有名な「木橋」がヒバに似ているヒノキであり、橋の材料に適していると推測されること。
 ヒバを集めるために必至だった。
  その調達に苦慮し、多くの丸太の販売店や製材所などに打診・相談。
  供給元の営林署(現森林管理署と名称変更:以下同じ)にお願いすることが最も確実であることが判明。
 地方の営林署では膨大な量に難色を示したので、営林署を束ねる営林局(現東北森林管理局青森事務所:以下同じ)にまで掛け合って、青森県中のヒバを集めてもらった。
  管内の金木営林署では、長尺物などの特殊材は調達不可とのことから、当時青森県全域を管轄していた青森営林局にヒバ材の調達を要請したところ、協力を約束。
  但し、営林署からヒバ材を入手するには、丸太や製材を扱う協同組合の仲介が有効とのアドバイスがあり、営林署と協同組合にヒバ材調達を要請することになった。
  青森県素材生産事業協同組合(現青森県森林整備事業協同組合)、五北製材協同組合(現在解散)へヒバ材調達の仲介を要請。快諾。

使用材料30cm丸太2〜4m216本54立米
5〜11m418本262立米
小丸太1〜4.5m2,341本88立米
製品材0.75〜5.8m 170立米

 


青森ヒバの大型建造物
中尊寺弘前城
斜陽館森林博物館
掛川城市浦小学校
蓬田小学校鶴の舞橋
錦帯橋長楽寺

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青森ヒバ材使用住宅
青森ヒバ材木工製品
ヒバ油


 

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